寿司図鑑 196貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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梅色/ウメイロ
うめいろ / ウメイロ


関東では意外にお馴染みの魚である。これは東京都に産地である伊豆七島や小笠原があるためで、ここからくる定期便にしばしば乗ってくる。値段は高値安定、けっして安くはない。外見は利休鼠に山吹の黄とやや派手。白身のきれいな身のせいかネタに関して保守的な料理人でもときどき持っていくと仲買から聞いた。これを半身、『市場寿司 たか』に持ち込んだ。「きれいな身だね。なんだろうね」と首をひねるたかさんに「ウメイロだよ」と話すと、「これ高いだろ」と話す間もなく2かんが出来上がる。そしてもう1かん握って「うまいな、これは。身がねっとりしている」とうなる。すぐに追いかけて口に放り込む、そのねっとりした身の感触。これは練り絹のようだ。そして程良い旨味と甘み。すし飯と馴染む柔らかさが絶品である。「梅色」という和の呼び名も寿司によい。
寿司ネタ(made of)
ウメイロ
Yellowtail blue snapper 黃背若梅鯛、 黃雞仔、包公雞、貢仔、黃腳佳仔、黃加甲(臺東)、烏尾冬(澎湖)、青雞仔(澎湖諸島)
伊豆諸島、小笠原諸島でとれるので東京でもよく見かける魚だ。
田中茂穂の著書に蒲鉾などに加工されたとあるように評価の低い魚であったようだが、流通の発達とともに白身の代表的な高級魚になった。
白身で、・・・・
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