寿司図鑑 304貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

がざみ/タイワンガザミ

がざみ / タイワンガザミ
がざみ/タイワンガザミ
握り

浦戸湾漁師永野さんにタイワンガザミの当地での呼び名を聞いてみた。「“がざみ”ちい言いますけどね。ここでは“わたり(ガザミ)”は“わたり”と言いよりましてね。たぶん、いちばんようけとれるんを“がざみ”いうん違いますかね」。やはり暖流の差し込む浦戸湾ではやや南方系のタイワンガザミが漁の主役のひとつなのだ。さてガザミ科のカニでもっとも高価なのがノコギリガザミ、次いでガザミ、その後に来るのがタイワンガザミなのだが、この3種あたりは味に甲乙つけがたい。どれを食べてもうなるほどうまいと言うことだ。それを『市場寿司 たか』に持ち込んで、なんとか軍艦にしないで握りに仕立ててもらった。しして、たかさん曰く「うまいカニだとは思うけど、なかなかきれいにいかないね。でもこの上品な甘味はすし飯とも合う」。確かに味は抜群にいい。カニの甘味が充分にすし飯と混ざり合って酸味と甘味で小宇宙を形成しているかのごとく。「たかさん、やばいぜ、これ飛んでいきそう」。バカなことを言うと「勝手に飛んでいっていいよ」だって。

寿司ネタ(made of)

タイワンガザミ

タイワンガザミ
比較的暖かい海域に多く、生息環境はガザミ(ワタリガニ)と同じだが、よりも南方系である。身体全体が青いのでアオガニと呼ぶ地域が多い。輸入ものは比較的安いが国産は高級である。
東京湾・若狭湾以西で水揚げがあり、ときにまとまって揚がる。山陰などで・・・・
市場魚貝類図鑑で続きを読む⇒

この寿司ネタの他の寿司(Others)

ぼうずコンニャクの本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ
~プロもビックリ!~

すし図鑑が文庫本サイズに! Kindle版も。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
ぼうずコンニャクの全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャクの新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行20万部突破のベストセラー。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。