寿司図鑑 444貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

鯔/ボラ

ぼら / ボラ
鯔/ボラ
握り

平塚の刺し網漁師、日海丸さんは秋から初冬にかけてボラを狙っている。この時期、ボラは産卵期にあたり唐墨の材料となる卵巣を大きく膨らませている。ボラの旬はこの産卵期を終わり、真冬になってから。少々早いと思われるし、貴重な卵巣が得られても身の方はやせてしまって見る影もないに違いない。そんなことを考えていると、たかさんはボラを三枚に卸している。腹を開いた途端にゴロンと卵巣が飛び出してきた。クリームイエローの大きな卵である。「血合いの色はダメだな。強すぎる」、そして一片を口に入れて、「あれ、これはうまいよ。まったくクセがないし。ネタとしても使える」。握られた寿司も血合いは深紅だが美しいではないか! 早朝に水揚げされたボラは9時半の時点でまだ4時間ほどしかたっていない。食が強くシコっとする。噛みしめるとそこから旨味がジワリと滲み出してくる。「たかさん、ほんの微かだけどボラ独特の風味があるね。でもいやじゃない」。昔から祝儀にも使われたのがボラという魚、東京湾では養殖も行われ高級魚のひとつであったのだ。まずいわけがない。

寿司ネタ(made of)

ボラ
Flathead gray mullet

ボラ
都内ビルが建ち並ぶなかを流れる河川や水路、堀などにも見かけることのできる、ある意味ありふれた存在かもしれない。古くは高級魚で江戸時代などは贈答用などにも使われていた。大きな湾を抱える地域では重要な食用魚の最たる物だったはず。古くは千葉県内房・・・・
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