寿司図鑑 496貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

アラ

あら / アラ
アラ
握り

「あら」という言葉は難しい。一種類だけの魚を差さないからだ。冬に「あら」と言ったら福岡での呼び名を受けてクエのことになる。標準和名のアラよりもこっちの方が断然知名度は上。でも今回の主役、アラがクエに負けるとも劣らずなのである。関東では外房や相模湾、駿河湾ではそこそこ水揚げがある。ただし多くが30センチから50センチ弱の小アラが多い。「やっぱりアラは大きい方がうまい」のは当たり前だが「小さくてもうまい」というのも周知の事実。沼津の甲殻類学者・飯塚栄一さんから「アラを送りました」とケータイがあり、来たのがなんと30センチほど、しかも冷凍されている。たかさん「いかなアラだって冷凍されたら生はまずいだろ」というので期待しないで解凍を待つ。数時間後、興奮した声で「アラうまいんだ。早くきな」と目の前に二かん。それがすこぶるつきにうまい。シコっとした食感もあるし、味わいにクセがなく、旨味がジワリとしみだしてくる。「どう、たまらんだろう。驚いたねアラには、沼津の送ってくれた人に言って“またよろしくって”」。

寿司ネタ(made of)

アラ
Sea-bass, Grouper, Rock-cod

アラ
本州以南のやや深場にいる魚で、1m以上になる大型魚である。日本各地で水揚げがあるが、日本海での漁獲量が多い。
本種は流通上常に高価で安定的な超高級魚であるにも関わらず知名度が低いのは、クエなど九州での大型のハタ類の地方名「アラ」としばしば混・・・・
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