寿司図鑑 979貫目
ヒメコダイの酢じめ
ひめこだいのすじめ / ヒメコダイ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
ヒメコダイはやや深場にいる小魚で、ハゼに似た姿をしている。真っ赤な皮に甘味と風味があるので、皮つきのまま酢じめにする。
少し水分が多目で軟らかいのを、塩と酢でしめる。伝統的すしダネの春日子(マダイとチダイなどの幼魚の酢じめ)と同じだ。
これがほどよい軟らかさと皮のうま味と香りがあってとてもうまい。握りとしての完成度も高い。江戸前にキス(シロギス)があるなら、関東相模湾にも多い魚なので、現代の江戸前といってもいいだろう。
仕事の生きる魚で、すし職人の技がみえる一かんである。
寿司ネタ(made of)
ヒメコダイ
Sea-perch
非常に味のいい魚であるが小型魚なので、さほど値が高くはない。ただ近年天ぷら種などに使われるようになりやや値を上げてきている。
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