寿司図鑑 1120貫目
ヒメコダイの握り
ひめこだいのにぎり / ヒメコダイ


この小魚の旬がはっきりしない。秋から春にかけて底曳き網などでよく上がるので、よく見かけるこの時期に、当然食べる機会も多い。ただし夏にとれるものも味はほどほど味が落ちてはいなかった。
さて、今回の寒の時期のものだが、脂がのっていて、新しいのに触って軟らかく、甘味が強かった。寒の時期が旬なのだ、と思わせるものだった。
三枚下ろしにし手触りで脂ののりを再度確認して、皮を引いて素直に握りにしてもらう。
すし職人の感想も「よし」。握りとして実にいい味である。
口に入れてほんのり甘く、後から来るのが脂から来る、これまた甘味なのだけど、これもまたいい。適度な食感があるのもいい感じである。
冬のヒメコダイ、白身として上ネタ、味わい深い一かんだ。
寿司ネタ(made of)
ヒメコダイ
Sea-perch
底曳き網などでときにまとまってとれる。
非常に味がいいのに小魚なので値段は安く、料理がめんどうなのでどちらかというと料理店が扱う魚となっている。産地以外では一般的に流通することはほとんどない・・・・
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