寿司図鑑 704貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

浜笛吹鯛/ハマフエフキ

はまふえふき / ハマフエフキ
浜笛吹鯛/ハマフエフキ
握り

見事な魚を見ると、ついつい衝動買いしてしまうことがある。
 特に近年慌ただしいのでじっくり考えている暇がなく「ええい、どうにでもなれ」と仲卸の量りにのせてしまうのだ。
 今回のハマフエフキなどまさにそれで、重さ1.5キロで大分県産らしくちゃんと締めている。

 ハマフエフキはどちらかというと熱帯地方に多い。
 千葉県外房などでもあがるが小振りだ。
 例えば築地などでも馴染みがないせいか、評価が低く安いのだけど、南に行くほどに高くなる。

 さて、『市場寿司 たか』のまな板にのせる。
 鮮度がいいためか目がきらきらしている。
「ちょっと血合いの色が強いな」
 卸し身にしての、たかさんの第一声だ。
 これを刺身で味見する。
「おお、なかなかうまいじゃない。これ食べたことあったっけ」
 あるに決まっているではないか。
 それも二度や三度ではない、季節ごとに食べているのだ。
 最近、たかさんの記憶力の衰えが気になる。
 年のせいだろうか?

 さて出来上がった握りは絶品である。
 思ったよりも旨味があるし、脂がのっている。
 でも微かに磯臭く感じる。
「そうだね。ワサビ入れないで味見するからね」
 これは明らかに好みが分かれるものだ。
 そう言えば夏にも春にも感じなかったのに不思議。

 最後にワサビ入りで試すと、ほとんど磯臭さが気にならなくなった。
 このあたり微妙である。

寿司ネタ(made of)

ハマフエフキ
Spangled emperor , 青嘴龍占

ハマフエフキ
フエフキダイの仲間は熱帯〜亜熱帯域では重要な食用魚。熱帯系の魚の中でも上質な白身で、クセがない。万人向きの味わいで人気が高い。特にハマフエフキは温帯域にも普通で、魚類学的にも古くから知られていた。関東の市場には年間を通して入荷してくる。近年・・・・
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