寿司図鑑 743貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

真旗魚/マカジキ

しんきぎょ / マカジキ
真旗魚/マカジキ
握り

築地場内の大物屋では買い物をしない。
 もしも買うとしてもパック詰めされた切り落としマグロくらい、そう決めているのだ。
 土曜日の築地場内、鮟鱇さんに「マカジキのいいのがあるから行きません」と言われたときだって、“買う気”はなかったのだ。
 なぜ大物屋(マグロ、カジキなどを扱う)で買い物をしないかというと買い物する単位が大きくなる、当たりはずれが大きい、店主(店員)とのやりとりが疲れる、の三点がいやだからだ。
 でも今回の店は違っていた。
 やや控えめというか謙虚だった。
 店名を忘れたんだけど鮟鱇さんにフォローしていただくしかない。

 尾の方だけど、明らかに上物だ。
 キロ当たり2000円というのも、一般人が買うという前提条件からして安いだろう。
 鮟鱇さんが背側を買い、腹側を思わず買ったのだが、なんと800円しかしなかった。
 この尾の四分の一がうまかったのだ。
 脂はないけど味がある。

 我が家だけで消費しても面白みがない。
 この質の割りに安いマカジキをたかさんに握ってもらった。

「昔はね。このあたりだとマグロは使わなかったんだよね。仕出しとか、魚屋とか、すし屋だってマカジキ使ってたとこ多いんだ」
 こんな話をしながらマカジキの握りが並ぶ。
 これがうまいのだ。
 食感がいい、爽やかでもある。
 マグロは脂を食うのだけどマカジキは旨味を食うのかもしれない。
 脂から感じるようなまったりした甘みはなく、甘みと感じるのは別の要因であるように思える。
 適度な酸味を感じる、これが赤身の旨さの支柱になっているようだ。
 改めて、旨さってなんだろうと感じさせる握りとなる。

「これは拾いものだね。これは八王子にあったらオレも買うよ」
「見つけたのはボクじゃないけど、うれしい誤算だ」

寿司ネタ(made of)

マカジキ
Striped marlin

マカジキ
外洋をエサとなる魚を追いかけて遊泳している4mを超える巨大な魚だ。よく「カジキマグロ」などと呼ばれることがあるが、マグロとは縁もゆかりもない。
古く関東では赤身の刺身では、もっとも人気の高い魚だった。特に冬に千葉県などで行われている突きん棒・・・・
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