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比較的大きな都市などの近くの河川が流れ込むような場所にいるタイ科のタイ。正真正銘のタイながら体が黒い。関西では「ちぬ」などという。大阪湾が「茅渟の海」というのは本種が多かったためらしい。

生息域で味が違う魚の代表格で、いい悪いの評価が大きく分かれる。今回のものは兵庫県明石もの。当地の明石浦魚漁協同組合が万全を期して送ってきたもの。
一日経っても締めたばかりのように弾力に富み、血合いが美しい。
味わい深く、後味がいい。下ろして１日目はすし飯との馴染みが悪く、３日目くらいからよりよくなってくる。その上、うま味が増し、甘味も強くなる。