寿司図鑑 1217貫目
鳴き袋のあぶり
なきぶくろのあぶり / ホウボウ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
ホウボウは泣くことができる、というかうるさいほど鳴く。水揚げされると「ググ、ググ」と大鳴きするのである。鳴くことが出来るのは鰾(うきぶくろ)が筋肉に包まれて強く伸縮するからだとされている。当然ながら鰾が大きい。この鳴き袋は刺身などを皿に盛るときにつけると別種のうまさであって、うれしいものでもある。
刺身につけたり、おつまみにするなら、すしネタとしてみてはいかがなものか?
活魚のホウボウを締めてすぐに鳴き袋を取り出してあぶって握りにした。「すしはいろいろ工夫すべき」と思っているので、これは比較的常識的なすし職人、たかさんにお願いしての試みの一かんである。
残念ながら鳴き袋はやや硬く、すし飯との馴染みはあまりよくはないが、とにもかくにもうまいのである。
握りとして、こんなのもありではないか? 後々、たかさんにも食してもらい意見を聞くと、「おもしろみがあると思うけど、おつまみにした方がいいだろ」とのこと。
うまければいいのだとは思うのだけど、結論が宙に浮いた形の一かんとなった。
2013年02月26日
寿司ネタ(made of)
ホウボウ
Bluefin searobin
胸鰭が翼状で美しいこと、鳴く魚としても有名で、大きな鰾(鳴き袋)でゴーゴー、グッグと・・・・
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