寿司図鑑 1235貫目
アカヤガラの握り
あかやがらのにぎり / アカヤガラ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
すし職人は歩留まりの悪い魚を嫌う。例えばマダイのキロあたり2000円とアカヤガラの2000円は同じ値段ではなく、切りつけることのできるネタの枚数からしてアカヤガラは3倍の値になる。たかさんなどは「これじゃー、とても手が出ない。アカヤガラは儲からねー」と一年に一度、二度しか手を出さない。
珍しくネタケースに入っていたので、お願いしたら、
「師走になったと思ったら、いい魚がこなくなっちまって困ってさー。こんなもん買っちまったよ」
「珍しいね」
握り三かんが目の前に来て、わさび、しょうゆで食べて、これがいい味である。活け締めなので、適度の食感が楽しめるし、後からじわりとうま味と甘みが来るのがいい。
「食感がいい割りにすし飯に馴染むよね」
「(仲卸)触ってさ、あまり硬くないのを選んだわけ。脂も軟らかい方があるように思ったし」
「それで色合いがそれほどよくないんだね」
けだし味は抜群にいい。最後のしめはすだちをしぼり、塩で食べてみる。少し熟しすぎた徳島の露地物すだちの微かな甘さが、切りつけたネタと好相性でもある。
2012年12月11日
寿司ネタ(made of)
アカヤガラ
Red cornetfish, 鱗馬鞭魚、鱗煙管魚
関東などでは古くから椀ものなどに使われる上等な魚とされている。当然、割烹・・・・
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