寿司図鑑 1234貫目
クロホシフエダイ若魚の握り
くろほしふえだいわかうおのにぎり / クロホシフエダイ


宮崎県日南市油津の『ねこや商店』さんから手のひらにのせると尾が出るくらいのサイズが送られて来た。当地では売り物にはならないらしく、十把一絡げで売られていたものをそのままに送って頂いたものだ。
たかさんに渡すと、「これいいかもね」と意外な反応が返ってきた。
そのまま帰宅して、翌日顔を出すと、保鮮紙に包まれた片身が実に美しい。
「これがなかなかいけるんだ」
切りつけたものを、味見すると確かに適度な軟らかさで、甘味がある。このままつけて食べてもなかなかどうして、うまいのである。
「上品な白身だよね。この軟らかさと、素直な甘さがいいね」
ついでにすだちをたらして塩で食べてみると、実に爽やかな味になった。初夏を思わせる日に似合いの味である。
「この若魚のよさを触った途端に見抜いたのは、かなり偉いと思な、たかさん」
2015年05月21日
寿司ネタ(made of)
クロホシフエダイ
Russell's snapper
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