寿司図鑑 1329貫目

マフグのあぶり

まふぐのあぶり / マフグ
マフグのあぶり
握り

価格ランク

並

 昔、タレントが旅番組で本種を見て、「フグですね。高級品だ」なんて函館で宣わっていたのを思い出す。「フグ=高級」と思い込んでいるのか。こんなリアクションが受けると思っているのか、判然としないが、さぞや魚屋さんは言葉を失っていただろうと思う。フグにも高いものもあれば、安いのもある。本種はどこをどうとってもお安いフグなのである。実際、まとまってとれなければ、水揚げしても出荷しない地域も多い。
 問題は身の水分の多さと、鮮度落ちの早さだ。安い魚なので扱いが悪いのも安さの一因かも知れない。実際、生きのいいものを仕入れて、上身にして一定時間水分を抜いたものはなかなかいい味なのだ。ただし上品な味わいながら、どこかしら物足りなさを感じる。
 この上身を、すし職人のたかさんに渡したら、だまって切りつけてバーナーであぶってつけてくれた。これが絶品である。芽ねぎに紅葉下ろしという取り合わせも言うことなし。
 一手間かければ、実にうまい魚なのだと、納得の一かんであった。

寿司ネタ(made of)

マフグ
Globefish, Blowfish, Puffer

マフグ
比較的庶民的な価格のフグとして、人気がある。
フグといったらトラフグといった現在の状況だが、ときにまとまってとれるマフグのことを見直すべきだと思う。
江戸時代など関東では愛されてきたもの。
芭蕉の「ふくと汁」も本種、もしくはショウサイフグの・・・・
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