寿司図鑑 1357貫目
ぼたんちらし
ぼたんちらし / トヤマエビ


高級エビとして知られている「ぼたんえび(トヤマエビ)」は大きければ大きいほど高い。生まれて全長12cm前後くらいまでは雄、それ以上に育つと雌に性転換する。それで大きいものの多くが外子を抱えている雌なのである。
小振りな雄はそれほど値が高くない。しかも身の味はけっして大振りな雌に引けを取らないのだ。これを15尾ほども剥き「ちらし」にしてもらう。
すし職人のたかさんは尾をつけた方がいいといい、ボクは反対に取って欲しいという。いろいろ問答の末に尾を取って並べてもらった。ようするにわさびを溶いたしょうゆをしたたらせて、わっせわっせと一気にかき込みたいのである。
かき込むや甘味が口中に広がり、酸味をともなったすし飯の甘さが加わる。はっきり言って、言葉にならぬ味である。
毎日食べてもいい。たぶん食べ飽きぬだろう。
寿司ネタ(made of)
トヤマエビ
英名/Corn-stripe shrimp, Humpback shrimp, Pinl prawn
一般には「ぼたんえび」として取引されている。日本海から北海道にかけて水揚げがあるが北にいくほど水揚げ量が増える。「ぼ・・・・
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