寿司図鑑 1497貫目
マトウダイの昆布締め握り
まとうだいのこんぶじめにぎり / マトウダイ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
マトウダイは日本海で値がついて、太平洋側では値がつかない。すしの世界でも日本海では人気ネタだけど、太平洋側では人気がない。
これはすし飯との相性というか、すし飯と一緒になってなお存在感があるかないか、など江戸前ずしの世界感の問題かも。だからこそ「こはだ」なのだし「青柳」なのではないか?
でも白身の昆布締めは江戸前ずしの基本的な仕事。すし職人のたかさんに渡すと翌日、昆布締めになって出て来た。
「タラ(マダラ)やヒゲダラ(ヨロイイタチウオ)とは違う味になるね。昆布の味に染まりきらない部分ってかさ」
「珍しくいいこというね。昆布の味に染まらない」
本当にそうなのだ。春の産卵間際のものなので脂はなく、身にも張りがなかった。でも昆布でしめたら大変身。
「たかさん、イケルね」
「そうだ、イケルよな」
寿司ネタ(made of)
マトウダイ
フランス語/Saint-pierre イタリア語/Pesce san pietro 英語/John dory 中国語/遠東海魴
フランス、スペインやイタリアなどで盛んに食べられている。フランスでは「サンピエール(Saint-pierre)」で、ムニエルの定番。
国内では太平洋側よりも日本海側でよく・・・・
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