寿司図鑑 1506貫目
シマアオダイの焼霜造り
しまあおだいのやけそうつくり / シマアオダイ
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アオダイは関東でもお馴染みの高級白身。これに似た魚でより南にいるのが本種。より体高があり、色合いが「青」ではなく「黄金色」である。最近、築地などで見かける機会が増えているものだが、アオダイに似ているために同様に高値をつけている。アオダイそっくりで血合いがとても美しい。味はアオダイ以上に思えるが、それほど大きな差ではない。
すし職人のたかさん(渡辺隆之さん)に渡しても、アオダイと思ったのか、なにも言わないで漬けてくれる。
「きれいな血合いだねー。この魚のいいところは見た目にも味的にも一流ってとこかな」
「そうだね。理想的だよね。ただこのまま漬けるとなんとなくデキスギって気がする」
「皮かな」
「皮だね。湯をかけてもこの硬さでは無理だね。あぶって漬けてくれる」
やおらバーナーであぶり、少し分厚くきりつけて漬けてもらったら、うまいとしかいいようがない。
「まだ皮硬くない」
「少しだけ硬いけど、これでいいんじゃない」
皮をあぶってつけただけで味に奥行きが生まれた。より甘さが強く感じられる。これ最高だと思う。
寿司ネタ(made of)
シマアオダイ
Saddle-back snapper
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