寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
生蛍烏賊/ホタルイカ
なまほたるいか / ホタルイカ
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ホタルイカの入荷が盛期を迎えている。
2月から山陰、若狭からのゆでホタルイカがきて、3月になって生の到来をみる。
この生ホタルイカをどう評価していいのか難しい。
生はゆでホタルイカの数倍の値段。
値段が高い理由は刺身で食べるためだろう。
でもこんなに小さいのに寄生虫(旋尾線虫)がいるために、内臓を取り去らなければならない。
これがなかなか面倒だ。
そこまでして刺身で食べたいのか?
というのが今回のテーマでもある。
福井県産の生ホタルイカをおずおずと、たかさんに渡す。
4尾、5尾。
まずは2尾ほどワタだしをして、刺身で食べる。
たかさんの顔がほころんだので、5、6尾追加する。
「うまいよ、これは」
ボクも慌てて食べてみたら、確かに、間違いなくうまい。
柔らかい中にフワリと甘みが来て、イカらしい旨味もある。
シコっとした食感も「あるじゃない」。
最初にかなり小さめにすし飯を握り、また飯粒で加減してイカを乗せて、再度握って形を見る。
「これでいいかな」
出てきたのは、まだまだ形として決まってはいない。
「なかなか難しいんだね」
「そうだね。思ったほど身がピンと立たないだろ、それに耳が垂れ下がるよね」
そんなことどうでも良くなるほどに、握りはうまいものだった。
小振りなんだけど、これがシコっとした食感の中に甘みがフワリ、次いですし飯が来るんだけど、相性がいいのか全体の味わいとなって響き合っている。
「たかさん、これはいけますね」
「いけるね。でもウチじゃ出せないね。残念だ」
『市場寿司 たか』は薄利多売。
しかも人件費がすしの値段に影響するので、たった一人っきりなのだ。
ボクが今度ボランティアでホタルイカの仕込みでもやりますか。
寿司ネタ(made of)
ホタルイカ
英名/Firefly squid, Luminescent dwarf squid,Sparkling enope squid
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