寿司図鑑 1192貫目
あこうの肝と腹もの軍艦巻き
あこうのきもとはらものぐんかんまき / キジハタ


夏も終わりの時期に買い求めた1kgほどの島根県産「あこう(キジハタ)」が全然期待していなかったのにも関わらず実にうまかったのである。こんなことがあるから魚の旬というものがわからなくなる。
いろいろ食べて残った、腹の部分と肝を湯引きにして、『市場寿司』に持ち込む。
「これすしに出来ないかな」
たかさん、いくつか味見して、当たり前だけど軍艦巻きにして出してきた。目の前の軍艦巻きはころんとして体裁は悪いが、ポン酢を落としてつまむと、実にうまい。腹もは淡泊でそれほど味がしない。主役は肝である。活魚なら肝は生でもいい。この生の肝の味も捨てがたいが、ゆでた方が甘味もうま味も強く感じられる、
「たかさんどう思う」
「一かんだけじゃもの足りないって味だね。おもしろいと思う」
確かに、一かんだけではもの足りない。こればっかり食べるのもなんだが、あと一かん欲しい。そんな味である。
2012年08月30日
寿司ネタ(made of)
キジハタ
Redspotted Grouper
もともとは西の魚というイメージであったものが主産地も瀬戸内海から、日本海に代わってきている。日本海での水揚げの多さは突出して多い気がする。
古く、・・・・
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