寿司図鑑 1327貫目
春日子の一枚づけ
かすがこのいちまいづけ / チダイ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
チダイの小さなものを江戸前ずしの世界では「春日子」という。関東の市場で単に「春日子」というと本種のことで、ときにマダイの小さいのも含むと考えるといい。
三枚に下ろして皮つきのまま酢じめにする。皮の色合いがマダイよりも華やかななのがいい、とすし職人は話すが実際きれいである。尾鰭をつけて片身1かんの握りにすると全体の風情もよく、これぞ江戸前好みといえそう。
マダイよりも水分が多いという欠点が、酢じめにしてもと硬く締まらないということで利点と成り代わる。すし飯との馴染みがいいのである。
皮目に甘味があり、酢じめにしてもこくのある味である。
江戸前ずし誕生以来の伝統的なすし、長年愛されている理由がわかろうというものだ。
ついつい手が伸びるうまし握りである。
寿司ネタ(made of)
チダイ
Crimson sea-bream
幼魚(春日子、柴鯛とも)と成魚で利用法が異なり、加工品原料ともなる。ま・・・・
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