寿司図鑑 1426貫目
チダイのからずし
ちだいのからずし / チダイ
握り nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
江戸時代中期から作られ始めたという歴史のある新潟県新発田市名物の、おからを使ったすし。「唐寿司」とも書くようだが、もっと単純に江戸での名称のひとつ「おからのすし」の「から」でいいのかも知れない。ちなみに島根県の「おまんずし」、広島県の「あずまずし」なども江戸から伝播したという名残を残している。
「おからのすし」は江戸時代中期に江戸の町で誕生し、全国に広まったものと思われる。新発田藩は江戸時代を通じて溝口家支配で安定していたためか、非常に先取的な土地柄であったようで、江戸で生まれて間もなく、新発田藩内でも同様のものが作られるようになったのではないか。
おからに酢、砂糖などであっさりとした味をつけ、酢で締めた小鯛(チダイやマダイの幼魚)、マイワシ、マアジ、キスなどでくるんでいる。
味わいはやや甘味が勝ち、お茶請けとして食べるとなかなかに捨てがたい味だ。
[佐々木食品 新潟県新発田市]
寿司ネタ(made of)
チダイ
Crimson sea-bream
幼魚(春日子、柴鯛とも)と成魚で利用法が異なり、加工品原料ともなる。ま・・・・
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