寿司図鑑 271貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
数の子/ニシン
かずのこ / ニシン
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
一般にはアイヌ語で「かど」がニシンのこと、その「子」であるから「かどの子」が「数の子」になったもの。3月から5月に産卵で岸に寄せ来る春ニシン漁は1950年代くらいまでは北海道において一大産業であった。今は鮮魚としての流通があるのみで数の子の原料はカナダやアメリカからの輸入である。これを握りに使い始めたのはいつの頃からだろう。回転寿司ではお馴染みとなっているが、一般の寿司屋では使わない店も多い。青森から送られてきた数の子を持ち込むとたかさん「数の子の握りは好きなんだよね。意外に昔も使っていたような」だという。ただ、たかさんにして50過ぎなのだから、戦前はどうだかわからない。さっそく出てきた醤油漬けの数の子が握りにして意外にうまい。数の子には独特のアクがあり、苦みとなって感じられる。これがすし飯にあわさって中和されている。「そうだ、そろそろ大晦日、数の子を仕入れるか」と市場を走る、たかさん。もっと分けてあげるとよかったかな。
寿司ネタ(made of)
ニシン
Pacific herring
本種は北太平洋に広く生息している。古くは国内海域でも代表的な多獲性魚であった。食用としてではなく、肥料や飼料としても国内の産業を支えていた時代・・・・
市場魚貝類図鑑で続きを読む⇒