寿司図鑑 79貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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北帰貝/ウバガイ
ほっきがい / ウバガイ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
ここは福島県いわき市久ノ浜である。競り場の脇でせっせと「ほっき」が剥かれている。そのぽてっと太った身のなんともうまそうなこと。6月のこの時期、「ほっき」漁は始まったばかり、この剥いているのは漁師さんたちのおかずとなる。「ほっき」の産卵は南ほど早く、春に産卵した福島の「ほっき」はやっと身が太りこれからがいちばんうまい時を迎える。この旬に入った「ほっき」を握りにする。「そういや、昔は高いネタだったね」というのは『市場寿司 たか』のたかさん。「そんなに入荷して来なかったしね」。それが今じゃ福島から北海道、はてはカナダからの冷凍物まで「ない日はないね」というありふれたネタとなっている。ただし国産の活け(殻付きのもの)なら寿司1かんにすると決して安くはない。1個200グラムはあり、これ1個で200円から300円。2かんとって利益も入ると1かん300円以上につくだろう。街の寿司屋なら思案にふける値ではないか? 「ほいよ!」と置かれた2かんをぱくり、すぐに甘みが来るのが「ほっき」ならではクセがなく、これが物足りないという向きもあるが身の柔らかさもほどよく、寿司としていい味わいだな。
寿司ネタ(made of)
ウバガイ
Hen-clam
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