寿司図鑑 1092貫目
江戸前青柳の握り
えどまえあおやぎのにぎり / バカガイ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
青柳は江戸前を代表するすしダネで、青柳(バカガイ)は今も東京湾で漁獲されている。健在である。
これを伝統的なやり方で仕込む。鍋にむき身と塩を入れてかき混ぜながら火を通す。熱くなって鍋に手を入れていられなくなったくらいで、氷水に落として、よく水を拭き取る。これを開いて握りに仕立てるのである。
江戸前のものは赤みが強く、味も濃いとされている。
築地場内『佃甚』のもので、当店自慢のものであるから味は文句なしにいい。
甘味が強く、青柳ならではの独特の風味も強い。
すし飯に決して埋もれず、しっかりとした存在感を感じさせる。
上品で位ながら実にインパクトの強い握りである。
江戸前握りで、春にひとつだけ選ぶとき、「これしかないな」と思わせる一かんである。
寿司ネタ(made of)
バカガイ
英名/Rediated trough-shell,Surf-clam
日本各地で様々な呼び名があるが関東では青柳といった方が通りがよい。青柳は千葉・・・・
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