寿司図鑑 1414貫目
ミナミマグロの大トロ握り
みなみまぐろのおおとろにぎり / ミナミマグロ
大トロはクロマグロ(本マグロ類)と本種からだけ取れる。非常に希少な部位でもあり、非常に高価でもある。クロマグロの旬は秋から早春だとしたら、本種は晩春から秋がいちばんうまいときで入荷量も増える。寒い時季に脂がのるクロマグロに対して夏に脂がのるのでまさに「夏のマグロ」だ。
クロマグロ(本マグロ類)と肩を並べて、頂点にあるのが本種の大トロ。網目状に入り込んだ脂が室温でも微かだが溶け出してくる。この溶け出した脂が甘い。
口に放り込んで軟らかく、すし飯を包み込むように崩れて溶け始める。
一かんだけでの満足度もすしダネ中随一。1尾のマグロからとれる量もわずかでしかないので、飽食するわけにもいかないのだけが、残念な点だ。
寿司ネタ(made of)
ミナミマグロ
Southern bluefin tuna
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