寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
夏細魚/サヨリ
さより / サヨリ
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暑い時期のサヨリにはあまり魅力が感じられない。
それなら値段は安かろう? と思ってきくと、「二千円だね(キロ当たり)」なんて返事だ。
晩秋から春なら三千円、四千円だって買わぬこともない。
でも「夏細魚」はありなのだろうか?
単に好奇心のみで三本ほど買って、たかさんに渡す。
「この時期にサヨリかよ。夏に買ったことないぞ」
だから持ってきたのだ。
三枚に卸しながら。
「なんだか触った感じが硬いね」
「硬いでしょ。ボクもそう思ったの。たぶん脂ないね」
「ないようだね」
まな板に並べて皮を引き始める。
「あれー、おかしいな、銀皮がうまくでない。きれいに皮が引けないよ」
たかさん、夏のサヨリに手こずる。
それでも出来上がった握りはなかなかきれいなのだ。
しかし、味はイマイチだ。
「確かにサヨリの風味はあるよな。まずいことはない。でもちょっと硬くないか」
たかさんが顔をしかめながら言う。
「硬いね。これは脂がないからだね」
脂はなくてもサヨリ独特の風味はある、けっしてまずい握りではない。
でもやはり旬のサヨリと比べてしまう。
暑い暑い日々にうんざりして、肌寒のサヨリの旬到来を待ちこがれる。
五十路の我々、約二名は間違いなく夏バテにあえいでいる。
寿司ネタ(made of)
サヨリ
Japanese halfbeak
上品な味わいから古くより親しまれてきたもので、江戸時代などは贈答用にも・・・・
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