寿司図鑑 691貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

赤いか/ケンサキイカ

あかいか / ケンサキイカ
赤いか/ケンサキイカ
握り

さて元八さんの握りは続いている。
 その中ほどで出てきたのが、細造りにして海苔帯を巻いたイカ。
「これなんでしょう」
「赤いかだよ。オレはヤリイカか赤いかが好きなんだけど、暖かい時期はこっちかな」
 ここで解説を加えると、関東ではケンサキイカのことを「赤いか」、標準和名アカイカは「紫いか」となる。
 もっとまぎらわしいのは山陰などでは「白いか」というのがケンサキイカなのだ。

 住宅地のすし屋にとってケンサキイカというのは、無駄を覚悟して仕入れるものだ。
 通常の出前にはロールイカ(ソデイカ)か輸入もののコウイカ(紋甲烏賊)を使い。
 ケンサキイカは特上ずし、もしくは来店するお客用だろう。

 年々、経済がおかしくなり、吹き溜まるように不況感がつのる。
 だから住宅地、街の個人経営のすし屋は大変なのだ。

 きれいな握りなのでひとしきり眺めて、口に放り込むと、途端に甘味が感じられる。
 噛みしめると青じその爽快な香り、そしてすし飯と合わさる。
 この甘味の強さはケンサキイカならではだし、青じその香りもいい感じだ。

「元八さん、おいしいね、これ」
 そう言えば、今回の上ずしにケンサキイカが入っているものなのだろうか?
 太い眉毛で笑ってばかりで答えてくれないのだ。

鮨忠 第一元八支店 東京都八王子市元八王子町2丁目2029-2

寿司ネタ(made of)

ケンサキイカ
Swordtip squid

ケンサキイカ
スルメイカやヤリイカよりも温暖な海域を好む。日本海に多いブドウイカ型、青森県以南に広く分布するゴトウイカ型、メヒカリイカ型の3型があるとされている。
関東でもとれるが主産地は山陰から九州北部。長崎県から島根県にかけて作られる「一番するめ」は・・・・
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