寿司図鑑 1524貫目
ヤリイカのげそ煮
やりいかのげそに / ヤリイカ
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ヤリイカにとって4月はそろそろ名残の時季にあたる。小振りの雌を、市場寿司に持ち込んでつけてもらう。
「冬イカっていうけど、春イカっていいたいね。おれら修業時代にゃー、春のネタだったな」
「庶民的なすし屋だと、お客のためにも値の落ち始めたときがいいのかもね」
つけてもらったら、実に味がいい。耳の部分まで堪能したとき、たかさんが後ろ向きになって、手早くげそを煮た。げそといっても2尾や3尾なので、少量の調味料で炒りつけるようにするのだろう。
「たかさん、つめいらないや」
「それがいいかもな」
柔らかく舌になじんで、ほんのりイカ本来の甘さが感じられる。すし飯とこの甘さがあいまってうますぎてたまらない。
「たかさん、もう一かん」
「はいよー、これで仕舞い」
もっともっと食べたかったのになー。
寿司ネタ(made of)
ヤリイカ
Spear squid
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