寿司図鑑 1537貫目
余呉の秋刀魚なれ寿司
よごのさんまなれすし / サンマ
握り nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
滋賀県でも琵琶湖から離れた山間部であって、日本海に近いところでは海水魚の「なれずし」を作っている。
写真は余呉湖の近くで作られている「なれずし」で、ほぼサンマのみを食べるためのものである。
今は国産の太平洋側のものを使っているが、古くは日本海側の脂の少ないものを使っていた可能性が強い。
滋賀県の山間部と言えば朽木が「さばのなれずし」で有名だ。こちらは古くから福井県小浜から運ばれてきたサバを使ってきた。
余呉でもサバ(マサバ)とサンマを「なれずし」につけているが、こちらは福井県敦賀から来ていたのだろう。
ご飯は粥状で主にサンマ自体を食べるが、臭みはほとんどなく、酸味も「ふなずし」と比べると弱い。
またこの地域には福井県から新潟県で作られているのと同じ、大豆の「打ち豆」が見られる。そして琵琶湖は古くは日本海貿易の大動脈だった。こんな伝統食品にもそんな歴史が垣間見ることができる。
寿司ネタ(made of)
サンマ
Pacific saury
サンマは北太平洋に広く分布。・・・・
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