寿司図鑑 669貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

秋刀魚をキムチと巻くとキンパになった/サンマ

さんまをきむちとまくときんぱになった / サンマ
秋刀魚をキムチと巻くとキンパになった/サンマ
海苔巻

秋刀魚をキムチと巻くとキンパになった
「キムチにはサンマだー。じゃなかったサンマにはキムチだー」

「サンマ、飽きてきたね」
 すし職人の渡辺隆之さんと市場で立ち話。
「飽きたね。お客もそうらしくてね。注文されなくなったよ」
 でも目の前には見事なサンマがあって、一本100円なのだ。

 宮城県女川からきたもので、今やサンマは三陸ものが目立っている。

「たかさん、サンマ巻いてみない」
「なんと(一緒に)巻く」
「ぜんぜん思い浮かばないね。青じそじゃ普通だし、ガリは違うよね。タクワンと合わせて“さんたく”かな」
「キムチなんてどう」
 たかさんの言うことを真に受けて、キムチを買ってくる。

 これを中巻きにしたのがダメであった。


「キムチが多すぎたかな。サンマの味がしない」
 近所の、ホウチョ君も来ていたので一緒に食べてもらう。
「これうまいっすよ。いけます。それで中身はキムチとなんでしたっけ?」
 だめだこーりゃ。

 一瞬考えて、たかさんが出してきたのが軍艦巻きである。
 これはサンマの味がするし、キムチの酸味がいい感じだ。
「うん、うまいぞ、これは」


たかさん、キムチを食べると商売に差し支えるなんていいながら夢中で食べている。
 ホイチョ君もうまいうまいとうれしそうだ。

「これ店で出そうかな」
「やめた方がいいよ」
「なぜ」
「だって、これ、味がキンパになっているよ」

 今年は大阪鶴橋になんどか行っているのだけど、その街角で売られているのだキンパだ。
 韓国・朝鮮の料理、食材が溢れかえっている鶴橋の街角のスタンドに腰掛ける。
 ここで気軽に食べられるのが、チヂミにプルコギ、トッポッキ、キンパなどだ。
 キンパとは要するに朝鮮風海苔巻きというもの。
 うまいにはうまいけど、中身は違えど味は同じという「キムチな味わい」。
 海苔巻きにキムチを巻き込んだだけで、これはまごうことなきキンパになってしまうとは、当たり前そうに思えて、実際にやって初めて知る事実なのだった。

寿司ネタ(made of)

サンマ
Pacific saury

サンマ
サンマには日本海産と太平洋産がある。一般的にサンマというと太平洋を回遊するものをさす。
古くは塩蔵か干ものとして食卓をにぎわせていた。江戸時代江戸の町で食べていたものも、また山間部などに送られていたものも干もの、もしくは塩蔵品だ。また江戸の・・・・
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