寿司図鑑 1130貫目
寒さばの握り
かんさばのにぎり / マサバ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
師走も半ばになり千葉県館山から入荷してきたもの。活け締めで、触ってもまだ硬く締まってはいない。しかも腹を指でなぞるとぬめっとしているのだ。
これを押っ取り刀で『市場寿司』に持ち込んで握りに仕立ててもらう。
すし職人たかさんをして、「この分厚さはなんじゃ」と驚嘆させるほどの上物である。
分厚く切りつけているのは脂があるために身が柔らかいためだろう。
高さがあるので見た目にコロンとまるく感じる。これを口に放り込んだ途端にとろけてくる。実に甘い。とろけてすし飯と馴染み、口中にうま味を発散させて消える、この時間が実に短い。
房総半島最先端で揚がったぼってりと太り肉のマサバは天下一品。
これ以上は望めぬほどの一かんである。
2012年12月13日
寿司ネタ(made of)
マサバ
Chub mackerel
古く都市部では大衆魚、下魚などとされ、安くてうまい魚の代名詞だった。鮮魚としても加工品と・・・・
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